10月8日という日

世間一般では、三連休前の金曜日。
そして、全国七千人にとっては司法試験論文試験の発表日であった。
同時に、法科大学院出身者の合格率が推定された日でもあった。
偶然かもしれないが、法科大学院の定員と今年度司法試験で面接を受けられない人数(つまり局面は異なれど、一つの悲劇に直面せざるを得なかった人々の人数)とはほぼ同数である。




試験制度を変更することは、利権確保の行為である。
丙午生まれの自分は「理科一」「現代社会」に翻弄された世代だから、余計にそう思う。
しかしその視点から一歩離れてみて、それでも合格していく人がいることに注目してみる。彼らに共通することは、合格できなかった人より「一定量の勉強質量」そして「運」をつかんできたことだと思う。
択一で惨敗した我々もそのことを肝に銘じて学習に勤しむべきではある。
(無論、利権確保に終始している側の人間に言われる筋合いはないのだが)




なお、この10月8日は、個人的には非常に思い入れが強い日である。
まず数日前に生まれた我が子の出産予定日。そして、その子の誕生を心待ちにしていた我が祖母が逝去した日。
ほんの数日間「ひいばあちゃん」と呼ばれて、彼女は十余年ぶりに夫に会いに出た。