今日の読書。

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

ヲタキング=岡田斗司夫氏の著書。
世界征服の実現可能性を、かなり抽象的概念的でありながらも検証し、その反面得られる「世界征服の『果実』」が「金銭化=相対化」されたものでしかないことを明示しています。
結論は「そんなことまでしなくても、お金との折り合いさえつければ得られるでしょ」ということでしょう。



ただ、本質的な疑問として、本当に「お金を出せば得られる」のかという点が疑問に残りました。
中国冷凍食品の問題で明らかになった「食に対する不安」がそれです。
食料自給率がドンドン下がり、その食い止めるすべもなく(あるのかも知れませんが)単に「どうしよう、どうしよう」とだけ言っているこの日本。
自分だけの問題ではなく、後に続く世代のことを考えたら、それはトンでもないことなのだと思います。