生カリスマ

夕刻より、「電車で20分」の距離にある県庁所在地へ出る。
事の起こりは、3日の夜に予備校から配信されたMailサービスで見た「塾長ライブ講演」の文字。
この業界(大笑)に身を置く者として、一度はこの著名人を見ておくべきとしたミーハーな動機から行って見ることとした。家内もまた「本物ならば見てみたい」とコメントし同行した。
さて、会場の某大手予備校のいわゆるサテライト教室(座席数60ほど)は、ビデオ講義の段階からほぼ満員。面白いことに年齢層もバラバラでおよそ予備校の中とは思えないほど。
今年の7月、つまり論文試験が終わった直後に収録されたビデオの上映が終わり、いよいよ、カリスマ講師の登場。
お決まりの「皆さん、こんにちは」に始まり、レジュメも見ずにとにかく喋る。途中で「択一受けた人は、いますか?」の質問に、部屋の3〜4割が挙手(自分含む)。その後「論文を受けた人は?」には、ほんの数人が挙手。
やはり択一試験は難関なのだなぁと実感。(そもそも論文を受けた人が、なぜここにいるのかは疑問なのだが)
今回の結論は
ロースクール合格 ≠ 法曹
新司法試験こそ難関
本当に法曹になりたいのか、自分で考えてみるべき
と、常に講義や新聞でコメントしていることの枠内ではあるものの、やはり生で聞く迫力というのは凄まじいものがあった。
講義後に開かれた個別質問会では、受講生のホントくだらない質問にもカリスマ講師は一つ一つ回答していく。
自分の質問も「択一の過去問をやりっぱなしにしない復習方法は?」という単純なものであったが「間違えた原因を、一つ一つ書き出していくこと」というもの。もはやこのカリスマ講師にとっては何千何百回と繰り返し問われたものなのだろうが、それでも「誰にでもできる。ただ徹底できていない」ということなのだ。


文字通りモチベーションを上げるのに役立った一日、興奮冷め切らぬまま会場を後にした。