怨念。

久しぶりに読書。

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

元検察官にして、その後弁護士に転進し、東京高等裁判所で有罪判決を受け上告中の男の一代記。
最初の数ページで、ゴーストライターの存在を推定し、話の内容についてもある程度割り引いて読んでいるわけですが。
・・・なんかこう、以下の二点が印象に残りましたね。
つまり、

  1. 法曹を目指そうという人間は多かれ少なかれ「負の感情」を備えているのではないかいうこと。
  2. その当人が周囲から持上げられていく過程で、徐々にかつての感覚が麻痺していくのは「必然」だということ。

それだけに、後に残ることを選択した「元同僚」からの追求は、かえって厳しいものになるのでしょうけど。